日系企業の現状と迷いは?
❶グローバル経済の不確実性、有効需要の不足、そしてAIやイノベーションへの挑戦という環境下で、在中日系企業の経営者は長期的な視野を持つ必要がある。在中日系企業の課題は、「通過客的」経営モデルにある(決定権を持つ人間が短期赴任である場合が多く、経営と管理の持続性に欠ける)。中国で成功している日系企業では、経営のトップが中国のビジネスモデルに精通した長期間駐在する日本人であるか、または非常に優秀な決定権を持つ中国人経営幹部が存在する。
❷本社による中国現地法人への過度な管理も、在中日系企業が抱える悩みだ。日本本社の指示が過剰で、改革の推進が困難となり、中国での持続的な発展にあまりプラスになっていない。
❸コスト削減と効率向上において、「創」の思考を増やし、日系企業間のビジネス協力を推進するとともに、非日系企業とも積極的に友好関係を築くことを提唱する。共に協力し、競い合いながら、自社の強みをアピールし、「創」によって新たな収益を増やすことが重要だ。